チョコレートの歴史と種類:起源から有名ブランドまで解説

チョコレートは、大人にも、もちろん子どもにも非常に人気のある、大変ポピュラーなお菓子です。今でこそ、“チョコレート”を知らない人はいませんが、当然チョコレートにも起源があるわけです。実は、日本にチョコレートが伝わったのは江戸時代のこと。日本におけるチョコレートの歴史はそれほど古くないのですね。しかし世界的に見ると、チョコレートの歴史はさらに遡ります。

さて、本記事ではチョコレートの歴史を辿りつつ、その栄養成分や味わいのほか、ラストではチョコレートの有名ブランドのご紹介もしていきます。

チョコレートの起源と歴史

チョコレートの起源はとても古く、チョコレートの原材料であるカカオが発見されたのは、なんと紀元前のことなのだとか。メソアメリカにおいては、紀元前1900年頃にはすでにカカオが食べられていたと言われています。カカオはとても貴重なもので、宗教的な儀式で使用されたり、通貨としても使用されていたのだとか。一般庶民の暮らしには簡単には手の届かないくらい貴重なものではあったのでしょうけれども、それでもカカオは彼らの生活にこんなにも馴染みのあるものだったのですね。

当時、古代メキシコでは“カカオは神の食物”と言われるほど高価で貴重なものだったそうです。その片鱗は「テオブロマ・カカオ(“神様の食べ物であるカカオ”の意)」というカカオの学名からもうかがうことができますね。

古代マヤ文明からヨーロッパへ伝わるまで

さて、そして古代マヤ文明が栄えた時代(起源4〜9世紀頃)になると、なんとカカオの木を栽培するまでになっていました。また古代マヤ文明の都市カラクムルで発見された壁画にはカカオ飲料を作って飲む様子が描かれています。

16世紀になると、宗教儀式以外にもチョコレートが利用されるようになります。たとえばアステカの皇帝モンテスマは、黄金のカップでショコラトル(当時のチョコレートのこと)を毎日飲んでいたのだとか。

1519年、メキシコ遠征をしていたスペイン人のフェルナンド・コルテス将軍は、皇帝モンテスマに拝謁し、ショコラトルを振る舞ってもらいました。これがヨーロッパへチョコレートが伝わったきっかけとなった出来事でした。

ただ、このときに皇帝モンテスマが飲んでいたチョコレートはとても苦く、バニラやスパイスなどで香り付けをしたもので、今の甘いチョコレートとは程遠い味でした。

では、今のような甘いチョコレートになったのはいつなのか。それはチョコレートがヨーロッパに渡ったあとのことになります。フェルナンド・コルテス将軍がヨーロッパへと持ち帰ったあと、砂糖を加えて甘く飲みやすく加工されたチョコレートが作られ、やがてそれがヨーロッパ全土に広がっていったのです。

チョコレートが身分や社会に与えた影響

当時のヨーロッパには、すでに砂糖が伝わってきていましたが、これもやはりとても貴重なものでした。どちらの材料も貴重かつ高価なため、貴族の飲み物として流行しました。

高価な砂糖と高価なカカオをドッキングさせることで、チョコレートはある種のステータスシンボルとなっていったと考えられています。

当時のフランスでは、カカオ豆の加工・製造・販売は、いずれの工程においても独占権が適用されていました。そのため、価格は高いまま。この時代になってもまだ、チョコレートは上流階級の人たちの間でのみ楽しまれる贅沢品とされていました。しかし、1693年になるとカカオ豆の加工・製造・販売が自由化されます。この法改正により、徐々にチョコレートが一般市民の手にも渡るようになっていきました。

チョコレートの種類と特徴

さて、チョコレートの歴史についての大筋を把握したところで、次はチョコレートの種類と特徴についてみてみることにしましょう。

一括りにチョコレートと言っても、その種類や特徴はさまざま。材料の組み合わせなどにより、色・形・味などの面において豊富なバリエーションが生まれます。

ミルクチョコレート・ダークチョコレート・ホワイトチョコレートの違い

チョコレートの種類と聞いて、はじめに思い浮かぶのはミルクチョコレート、ダークチョコレート、ホワイトチョコレートの3種類ではないかと思います。さっそく、これらの違いや特徴についてご紹介します。

まず、チョコレートの王道とも言えるミルクチョコレートからご説明します。

全国チョコレート業公正取引協議会の「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」において、カカオ分が21%以上(そのうちココアバターが全重量の18%以上)、乳固形分14%以上(そのうち乳脂肪が全重量の3%以上)含まれていなければならないと明記されています。

甘くてクリーミーなミルクチョコレートですが、実は甘いだけではミルクチョコレートと語ることはできません。ミルクチョコレートには、けっこう厳しめの、しっかりとした基準が設けられているのです。

一方、ダークチョコレートやホワイトチョコレートにはこのような明確な基準は設けられておらず、カカオマスが40〜60%程度含まれていて、乳製品が使用されていないものをダークチョコレート、主な原料にココアバターを用いるものがホワイトチョコレートと呼ばれています。

フレーバー付きチョコレートの種類と味わい

一般的なチョコレートのほか、フレーバーがついたチョコレートもお菓子作りや菓子パン作りの材料として人気があります。

種類も豊富で、ストロベリー、抹茶、キャラメル、レモンなどが人気どころではないでしょうか。最近ではカカオ豆を燻して作った燻製チョコレートなどもあり、お酒のおつまみにもぴったりです。

チョコレートの栄養成分と効能

さてチョコレートはその昔、滋養強壮に効果があるとされていましたが、実際の栄養成分はどんなものなのでしょうか。

チョコレートにはカカオポリフェノールやテオブロミンなどが含まれています。これにより、動脈硬化や肌老化の予防、リラックス効果なども期待できるとされています。

カカオの健康効果とチョコレートが持つ栄養素

チョコレートの主原料であるカカオ豆には、食物繊維が含まれているため、腸内環境を整えて便通を改善するような効果も期待することができます。また、カカオ豆の主な脂肪分を形成するのはステアリング酸、オレイン酸、パルミチン酸です。これらは体脂肪として蓄えられにくいとされる物質で、体にも良い栄養素だと言えるでしょう。

チョコレートがもたらす健康上のリスクや注意点

さて、チョコレートには体に良い成分が含まれているとお話ししました。しかし、摂りすぎは体に良くありません。たしかにチョコレートには好ましい成分が含まれています。しかし、それ以外の成分も含まれているということを忘れてはいけません。

たとえばカカオの苦味を抑える役割を担う乳製品と砂糖。これらを摂取しすぎると体重の増加や動脈硬化などのリスクが増えてしまいます。何事もほどほどが一番……ということですね。

世界の有名なチョコレートブランドの紹介

まずは日本でも圧倒的な人気を誇る、ベルギー王室御用達の「GODIVA(ゴディバ)」。世界中で高級チョコレートの先駆け的存在となっているチョコレートブランドです。

1898年のオープン以来、パリの社交会でも愛されたフランスの老舗ブランド「Marquis de Sevigne(マルキーズ・ドゥ・セヴィニエ)」、そしてカカオ伝来の地・スペインのチョコレートブランド「 CACAO SAMPAKA(カカオ サンパカ)」も忘れてはいけないところです。

こうして改めて見てみると、世界の有名なチョコレートブランドはやはりヨーロッパに集中しているように思われます。圧倒的な歴史の中で育まれた工夫がチョコレートの質を底上げしているのかもしれませんね。

ヨーロッパの有名チョコレートブランド

美味しいチョコレートブランドは老舗のみ……? いえ、決してそんなことはありません。新進気鋭のチョコラティエたちは、日々しのぎを削っているのです。

たとえば2013年に誕生した「LE CHOCOLAT ALAN DUCASSE(ル ショコラ アラン・ドュカス)」は、オープン以来あっという間にその名を世界に轟かせました。

また、“パリで7番目に有名な日本人”と呼ばれているサダハルアオキ氏が手掛ける「パティスリー・サダハルアオキ」、フランスの「DEBAILLEUL(ドゥバイヨル)」、ベルギーの「PIERRE MARCOLINI(ピエール・マルコリーニ)」、オーストリアの「DEMEL(デメル)」など、ヨーロッパには多くの老舗・新進気鋭のチョコレートブランドが軒を連ねています。

日本のチョコレートブランド

有名なチョコレートブランドは、ヨーロッパだけでなく世界中にあります。もちろん、日本にも! たとえば、大阪で生まれた「ショコラティエ パレド オール」や日本に本格的なチョコレート文化を広めた「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」、鎌倉発祥、世界の首脳にも贈られた実績をもつ「MAISON CACAO(メゾン カカオ)」などがあります。

まとめ

美味しいチョコレートを食べると、とても幸せな気持ちになりますよね。

遠い異国の地やチョコレートの歴史に思いを馳せながら食べれば、いつもとは少し違ったチョコレートの時間を楽しむことができるかもしれません。

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